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【エネルギー全般・政治経済】

中国2018年のエネルギー消費の伸びは鈍化 電力規画設計総院の予測 (18/04/12)
2018/4/12
中国【エネルギー全般・政治経済】

 4月11日に電力規画設計総院が発表した《中国エネルギー発展報告2017》によると、2018年の中国のエネルギー消費は、消費構造のクリーン化、効率化の傾向が持続し、消費総量の伸びが鈍化して、約45.7億tce(標準炭換算トン)に止まると予想される。エネルギー消費の増加を牽引するのは主に非化石エネルギーと天然ガスであり、一次エネルギー消費に占める割合も引き続き上昇し、天然ガス消費量は約2,640億m3になる。石炭消費量は若干減少し、約38.5億トンになり、一次エネルギー消費に占める割合は引き続き低下する。石油消費量は約6億トン、一次エネルギー消費に占める割合は安定を維持する。

 2018年の一次エネルギー総生産量は約36.7億tceになり、石炭36.6億トン、石油1.91億トン、天然ガス1,560億m3、一次電力2.1兆kWhになる。なお、2017年の中国の一次エネルギー総生産量は35.9億tceであった。

 《中国エネルギー発展報告2017》は石油ガス産業の健全な発展を促進するため、次のように提言している。

  1. 石油ガス体制改革の付帯細則を速やかに制定する。
  2. 製油能力の総量規制を実施し、老朽化製油能力を淘汰する一方、優れた生産能力の増産を進める。燃料型から化学工業型への転換と高度化を進める。
  3. 軽油の品質に対する監督管理を厳正に行い、質の低い石油製品の流通を撲滅する。
  4. 天然ガスパイプライン網の第三者への開放をさらに進め、実質上でも進展を遂げる。
  5. 配ガス価格に対する監督管理を強化する。
  6. 原油先物取引の規模を拡大し、プレイヤーを多様化する。

 (経済参考報 4月12日)