5月18日、中国国家発展改革委員会経済運行調節局の幹部は、現在の石炭需給状況は全体的に平穏であり、供給・輸送能力はいずれも確保されているとして、石炭価格の大幅な上昇には市場的基礎がないと指摘、関係政府部門は一連の措置を講じて石炭価格は合理的な範囲で安定するよう誘導するとした。

　同幹部によると、先物価格の理性的でない高騰がスポット価格の不断の上昇を牽引しおり、そのことが最近の石炭市場の著しい特徴の1つになっている。同幹部は、特に投機の要素には高度に注意し、一般炭先物価格の闇雲な高騰がもたらす市場リスクに警戒しなければならないとした。

　当面の非理性的な石炭市場価格の高騰について、4大発電集団も相次いで対策を講じており、石炭価格の低下を導こうとしている。

　先日、華能集団、大唐集団、華電集団及び国家電力投資集団は所属企業に対し、高価格で石炭を購入することを厳禁した。また、一般炭先物市場で投機的な鞘取引を行うことも厳禁した。
　
　（人民網 5月21日）