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中国
【石炭】

北京市が石炭消費総量を削減 天然ガス消費の余地を拡大 (18/06/06)
2018/6/6
中国【石炭】

 北京市は先頃《2018年の石炭消費削減並びにクリーン・エネルギー建設工作計画》を策定した。全市の石炭消費総量を昨年の485万トンから、420万トン以内に抑制することになる。
 
 今回の工作計画はクリーン・エネルギーインフラ建設についても、農村地区でパイプラインガスがカバーする範囲を速やかに広げることも打ち出している。農村のガス配管網の建設を強化し、農村のクリーン・エネルギー消費と供給に対する保障を強化する。ガス配管網インフラの脆弱な地区では、LNG、CNGの供給施設の建設を急ぐ。

 《北京・天津・河北エネルギー協同発展行動計画(2017〜2020年)》は、2020年の北京・天津・河北地区の石炭消費を3億トン前後に抑制するよう努めるとしている。2020年には北京市平原地区の「石炭フリー」を基本的に実現する。天津市は山間区で無煙成形炭を使用するが、それ以外の地区では暖房用石炭を基本的に「一掃」する。河北省の平原農村地区も暖房用石炭を基本的に「一掃」する。

 北京・天津・河北地区における石炭消費総量の抑制や「煤改気」(石炭焚き施設のガス化)の持続的推進に伴い、民生用天然ガスやLNGの市場空間がより一層広がる。

 (中国能源網 6月6日)