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中国
【石油・天然ガス】

克拉瑪依油田が国家級石油化学基地に (08/03/20)
2008/3/21
中国【石油・天然ガス】

 克拉瑪依(カラマイ)油田は新疆の石油産業発祥の地であり、1909年以来100年の歴史を有している。大慶油田が発見されるまでは中国最大の油田であった。その克拉瑪依に遠からず、売上高1,000億元超の石油化学工業群が建設され、中国の重要なエネルギー生産・加工転換基地になる。

 克拉瑪依油田は、2002年に原油生産量1,000万トンを突破して、西部地区初の1,000万トン級油田となり、2007年には、原油生産量1,200万トン超、天然ガス生産量29億m3に達した。この50年間、克拉瑪依油田には、克拉瑪依、百口泉、火焼山、彩南、石西、陸梁、盆五、瑪河など26の油田・ガス田が開発された。原油累計生産量は2億トン以上、天然ガスは300億m3以上になる。

 また、克拉瑪依油田は、独山子石化、克拉瑪依石化の2大石油化学企業を建設し、年間精製能力は合計1,000万トン余りにのぼり、300種以上の化学製品を生産することが出来る。2007年の両石油化学企業の原油処理量は880万トン余りに上り、エチレン生産量は23万トンになる。

 克拉瑪依油田には、石油・天然ガス資源の探鉱、石油技術サービス、石油・天然ガスの集積・輸送、製油・化学、科学研究開発が一体化した産業構造が形成されており、国内外の2つの資源を統合し、2つの市場に向けた発展の態勢を示している。西部大開発戦略と中国石油戦略の西進に伴い、中国−カザフスタン原油パイプライン及び独山子−鄭州石油製品パイプラインの建設や、克拉瑪依石化500万トン製油プロジェクト、独山子1,000万トン製油・100万トンエチレンプロジェクトが進められている。克拉瑪依は、石油化学工業、天然ガス化学工業、石炭化学工業、塩化工業、精密化学工業を総合した化学工業基地になると期待される。

 (中国石化新聞網 3月20日)