ロシアメディアの19日付報道によると、ロシア産業エネルギー省は、今年4〜12月に中国へ原油を輸出するとのガスプロムの申請を却下した。却下の理由は明らかにしていない。同省は目下石油輸出計画を立案中である。

　申請却下を通告されたガスプロムは、産業エネルギー省に対して却下の理由を説明するよう求めるとともに、関係部門とこの問題につき協議することを検討している。

　ガスプロムは先日、今年4〜12月にカザフスタン国内を通るパイプラインを経由して中国に108万トンの原油を輸出することをロシア政府に申請したと発表した。なお、ガスプロムは2008年第1四半期において中国に15万トンの原油を輸出することが承認されている。第2四半期以降は各四半期の対中原油輸出量を36万トンに増やし、第2〜第3四半期に合計108万トンの原油を中国に輸出するよう計画していた。ロシアとカザフスタンは、昨年11月、ロシアがカザフスタン経由で中国へ500万トンまで輸出できるとする覚書に調印している。

　なお、BPチュメニ石油も先頃、第2四半期にカザフスタン経由で中国に輸出する原油を拡大するよう計画するとともに、その旨を政府に申請したと表明していた。但し、具体的な数量は明らかにされていない。

　(中国油気管道網 商務部ウェブサイト 3月21日)