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【エネルギー全般・政治経済】

東北を国家エネルギー保障基地に …「東北地区振興計画」(2007/08/21)
2007/11/19
中国【エネルギー全般・政治経済】


ロシア国境から中国東北地区への原油パイプライン建設…
 東北天然ガスパイプライン網の建設…
 天然ガス生産の拡大…

 昨日提出された「東北地区振興計画」は、東北地区におけるエネルギー産業発展の青写真を描き出すとともに、この地区を国家エネルギー保障基地として建設することも謳っている。

 国務院東北振興弁公室主任・張国宝は、中露原油パイプラインプロジェクトが具体的な実施段階に近づいていると明らかにした。中国東北地区は東北アジアの中心に位置しており、「東北地区振興計画」は東北アジア地区におけるエネルギー協力の強化も打ち出している。

 張国宝は、大慶油田の持続可能な発展を継続しなければならないとし、新たに発見された大慶油田深層部の天然ガスによって、年産100億m3の天然ガスプロジェクトを建設することができると説明した。また、第11次5ヵ年規画期には、東北天然ガスパイプライン網プロジェクトも着工される。同パイプライン網は、ハルビン−長春−瀋陽−唐山の基幹線と10本の支線からなる。その他にも、ホロンバイルから遼寧省中部まで送電ルートが建設され、電力網の高度化が進められる。

 「東北地区振興計画」が掲げた目標によると、2010年の東北地区の石炭生産規模は約3億トン、原油生産規模は5,700万トン、天然ガス生産量は70億m3、発電設備容量は6,000万kW、年間発電量は3,000億kWhになる。

(中国煤炭資源網 8月21日)