英国の気候シンクタンク・英シンクタンク、再エネ発電率が2023年に30%超 化石燃料発電は2022年にピークアウトが5月8日に公表した「Global Electricity Review 2024」によると、世界の再エネ発電率が2023年に初めて30%を超えた。再エネ発電率は2000年には19%未満だったが、太陽光発電と風力発電の急拡大によりシェアを伸ばしている。これに原子力を加えると、2023年には発電量の約40%が低炭素源から生産されたことになり、発電によるCO 2排出原単位は2007年のピークより 12%減少した。
一方、化石燃料による発電は2022年にピークに達し、2003年から減少に転じた。2023年はエネルギー史上における大きな転換点になったと指摘している。
エンバーの欧州プログラムディレクターは、「早期導入と早期行動」によりEUは再エネ発電分野で先行していると述べる。脱炭素と経済成長の両立を目指す「欧州グリーンディール」政策が目標の設定、政策策定、投資確保に大きく貢献したと指摘する。EUは 2030年までに発電量の72%を再エネで賄う目標を掲げている。さらに、「ロシアのウクライナ侵攻もあり、クリーン電力への移行、石炭だけでなくガス、特にロシア産化石燃料依存からの脱却が必要との危機感が高まり、EUの再エネ移行促進を強く後押しした」と語った。
(Global Electricity Review 2024 5月8日)※Emberのサイトよりダウンロード可
英国の気候シンクタンク・英シンクタンク、再エネ発電率が2023年に30%超 化石燃料発電は2022年にピークアウトが5月8日に公表した「Global Electricity Review 2024」によると、世界の再エネ発電率が2023年に初めて30%を超えた。再エネ発電率は2000年には19%未満だったが、太陽光発電と風力発電の急拡大によりシェアを伸ばしている。これに原子力を加えると、2023年には発電量の約40%が低炭素源から生産されたことになり、発電によるCO 2排出原単位は2007年のピークより 12%減少した。
一方、化石燃料による発電は2022年にピークに達し、2003年から減少に転じた。2023年はエネルギー史上における大きな転換点になったと指摘している。
エンバーの欧州プログラムディレクターは、「早期導入と早期行動」によりEUは再エネ発電分野で先行していると述べる。脱炭素と経済成長の両立を目指す「欧州グリーンディール」政策が目標の設定、政策策定、投資確保に大きく貢献したと指摘する。EUは 2030年までに発電量の72%を再エネで賄う目標を掲げている。さらに、「ロシアのウクライナ侵攻もあり、クリーン電力への移行、石炭だけでなくガス、特にロシア産化石燃料依存からの脱却が必要との危機感が高まり、EUの再エネ移行促進を強く後押しした」と語った。
(Global Electricity Review 2024 5月8日)※Emberのサイトよりダウンロード可