英国デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)の電子版The Telegraphは14日、ロシアが、英国が領有権を主張する英領南極で大規模な油田を発見したと報じた。今後、石油開発が禁止された保護地域での掘削につながる恐れもあるとの懸念も示した。
ロシアの国営探鉱会社ロスゲオ(RosGeo)は、発見した埋蔵量には約5,110億バレル相当の石油が含まれるとしている。これは過去50年間の北海産出量の約10倍に相当し、世界需要の14年分を満たすのに十分な量だという。世界最大の石油埋蔵量を誇るベネズエラの埋蔵量298億バレルをはるかにしのぐ。
現在、1959年の南極条約に則り、南極地域での石油開発は禁止されている。同条約は、この地域が「もっぱら平和目的」に利用され、「国際紛争の舞台や対象にならない」ことを保証するために制定された。
「ロシアの活動は地震調査研究の関連規定に違反し、今後の資源採掘の前兆であると捉える必要がある」との懸念を示す地政学の専門家もいる。
英国デイリー・テレグラフ(The Daily Telegraph)の電子版The Telegraphは14日、ロシアが、英国が領有権を主張する英領南極で大規模な油田を発見したと報じた。今後、石油開発が禁止された保護地域での掘削につながる恐れもあるとの懸念も示した。
ロシアの国営探鉱会社ロスゲオ(RosGeo)は、発見した埋蔵量には約5,110億バレル相当の石油が含まれるとしている。これは過去50年間の北海産出量の約10倍に相当し、世界需要の14年分を満たすのに十分な量だという。世界最大の石油埋蔵量を誇るベネズエラの埋蔵量298億バレルをはるかにしのぐ。
現在、1959年の南極条約に則り、南極地域での石油開発は禁止されている。同条約は、この地域が「もっぱら平和目的」に利用され、「国際紛争の舞台や対象にならない」ことを保証するために制定された。
「ロシアの活動は地震調査研究の関連規定に違反し、今後の資源採掘の前兆であると捉える必要がある」との懸念を示す地政学の専門家もいる。
(The Telegraph 5月14日)