ロイター（Reuters）の6月21日付け記事は、欧州委員会が、水素コアネットワーク（HCN）と呼ばれる水素パイプラインシステムの構築に関するドイツ政府の計画的支援約30億ユーロ（32億ドル）を承認したと報じた。欧州委員会は同21日付けでプレスリリースを出した。

 　ドイツの水素パイプライン計画は、ドイツ国内の水素長距離輸送パイプラインのバックボーンとなり、複数の加盟国を結ぶ欧州水素バックボーンの一部となる。

 　ドイツ政府は、200億ユーロ規模のネットワークを構築・運営する企業が、2025年からの立ち上げ段階の初期損失を補うために、より有利な融資を受けられるよう、財政保証を与える計画。

 　ドイツでは、電力への切り替えができない重工業施設に電力を供給するため、全長9,700キロメートル以上の水素パイプラインの建設を目標としている。既存の天然ガス輸送がパイプライン網の60％を占める予定。最初の主要パイプラインは2025年に稼働予定で、HCN全体の完成は2032年の見込み。