ロイター（Reuters）の7月3日付け報道によると、ドイツ政府は同3日、大型電動車両向けの急速充電網を全国で構築するプロジェクトを立ち上げた。同国は2045年までに運輸部門の脱炭素化を達成することを目指している。

 　ドイツの温室効果ガス排出量は2023年に過去70年間で最低レベルにまで減少したが、運輸部門は一貫して気候変動目標を達成できていない。同国は、2030年までに大型輸送車両の3分の1を電動化するか、合成メタンや水素などの燃料で走行させる目標を掲げている。

 　ドイツ連邦自動車局（KBA）によると、今年4月時点の商用トラックに占める電気自動車（EV）の割合はわずか2.1％だった。

 　「パワー・トゥ・ザ・ロード」と名付けられたこのプロジェクトでは、ドイツの連邦高速道路の約95％をカバーする350カ所の急速充電網の構築を目指している。再エネの利用を増やすために電力網の拡張も推進する。経済省と運輸省は共同声明で、夏の終わりに約130カ所の計画地の入札を行うと述べた。

（Reuters　7月3日）