砂漠化による損失額が年間数十億元に上る甘粛省は、防砂措置に対する様々な優遇策を打ち出した。

　甘粛省の砂漠化の進んだ土地は1,203.46万ヘクタールに上り、省の総面積の30％を占める。さらに、砂漠化に瀕している土地は258万ヘクタールに上り、砂漠化の悪化傾向は著しい。砂漠化による直接被害額は8億元余りに上り、間接損失額は16億元以上とも言われる。砂漠地区の460万人余りの生産と生活に対する影響は深刻である。

　甘粛省は防砂管理措置を強化して、砂漠化面積の40％に当たる累計491万ヘクタールに対する管理を完了し、砂漠地区の生態環境もある程度改善した。しかし、砂漠化の脅威はなくなったわけではなく、一部地区で砂漠化は依然深刻である。

　そこで、甘粛省政府は、砂漠化の脅威を徹底的に除くため、先頃「防砂管理対策の一層の強化に関する意見」を公布し、防砂管理を促進するために様々な優遇策を打ち出すことにした。

　同意見によると、一括請負やリースなど様々な形で砂漠化した土地を経営する者は、回復した森林や草地に対し、旧土地所有権又は使用権に準じて70年間の土地使用権を得ることが出来る。

　なお、今年、甘粛省は砂漠地区に対して全面的に遊牧禁止措置を取り、植生の保護、増加を進める。2010年には108万ヘクタールの管理を完了して、管理地区の生態環境を顕著に改善するよう努力する。また、2020年までには、砂漠化した土地のうち管理可能なものに対しては、すべて管理を進めることになる。

　（中国新聞網 4月4日）