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【石油・天然ガス】

北京で天然ガス技術・標準化国際シンポジウムが開催 (19/06/18)
2019/6/18
中国【石油・天然ガス】

 6月10日、「天然ガス技術の国際標準によって質の高い発展をサポートする」をテーマに天然ガス技術・標準化国際シンポジウムが北京で開かれた。同会議は天然ガスの製品、サンプリング、分析試験や計量技術の専門領域における中国の標準化工作をより一層推進し、中国の天然ガス工業と国際貿易において国際標準の応用を促進することが趣旨になる。

 中国が天然ガスの製品、サンプリング、分析試験分野で公布した国家標準と業界標準は77件になる。全国天然ガス標準化技術委員会主任の黄維和院士によると、中国の天然ガス標準化工作には依然として様々なボトルネックが付きまとう。複数のガス源から異なる質の天然ガスを一律にパイプライン網に入れることや天然ガスの計量方式を体積計量から徐々にエネルギー計量に転換することは天然ガス標準の開発にとって新たなチャレンジになる。

 天然ガスの有力な補完物であるシェールガスは標準化工作においてもますます重要になっている。エネルギー産業シェールガス標準化技術委員会の主任委員であり、中国石油天然ガス股份公司(PetroChina)副総裁でもある李鷺光氏によると、中国のシェールガス標準体系はすでに基本的に確立されており、公布済みのシェールガス国家標準と業界標準は合計50件に上る。標準の公布は中国のシェールガス産業の科学的で秩序があり質の高い発展を強力に支えている。

 今回のシンポジウムでは、7ヵ国の専門家が天然ガスのエネルギー計量、シェールガス標準体系の形成並びに発展等について12本の専門報告を行った。中国の天然ガス標準によって「走出去」(対外進出)を加速することは共通の関心事になった。

 今回のシンポジウムは、ISO/TC 193 - Natural gas、全国天然ガス標準化技術委員会並びにエネルギー産業シェールガス標準化技術委員会の共催であり、ペトロチャイナが幹事を担当した。中国、フランス、ドイツなど10ヵ国から合計100名余りの専門家が出席した。

 (cngascn.com 6月18日)