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【エネルギー全般・政治経済】

マレーシア政府がCNPC子会社の資金2.4億ドルを差し押さえ 中国外交部も反応 (19/07/17)
2019/7/17
中国【エネルギー全般・政治経済】

 マレーシアのマハティール首相は7月15日、マレーシア当局がHSBCの口座にある中国石油管道局工程有限公司(CPP)の資金10億リンギット(2.4億ドル)超を差し押さえたことを認めた。

 マハティール首相は、差し押さえは「完全に正当である」としている。なぜなら、マレーシアが資金の80%を支払ったにも関わらず、CPPが実際に完工したのは13%だけだからである。マハティール首相は「事業は完全に撤回されたからには、政府には資金を取り戻す完全な権利を有している」と述べた。

 関係する2本の石油パイプラインはマレー半島の西海岸とボルネオ州サバに建設されることになっていた。いずれも全長600キロを超え、総計23億ドルに上る。2016年にCPPがナジブ前政権から建設契約を受注していた。

 CPPは、目下関係方面と疎通を図っており、さらなる情報を得た上で必要かつ適切な行動を取って自身の権利を守ると表明した。

 16日、中国外交部の耿爽報道官は記者会見で次のように回答した。関係事業は双方の契約、関連する法律並びに国際慣行に従って進められたものである。協力を進める中で発生した問題については、双方が友好的な協議を通して妥当に解決すべきである。中国とマレーシアの間には長期的な友好協力関係があり、両国間の経済貿易協力も一貫して前向きの発展の勢いを維持している。マレーシアとともに両国間の各分野における協力をより一層深め、両国人民にさらなる福利をもたらすことが出来ると信じている。

 (中国能源網 7月17日)