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【エネルギー全般・政治経済】

中国 2019年上半期の石炭消費の比重が2.1ポイント低下 (19/07/19)
2019/7/19
中国【エネルギー全般・政治経済】

 2019年上半期に中国のエネルギー供給は急速に増加する一方で、エネルギー構造の最適化が進み、省エネが着実に推進された。

 エネルギー生産は急速に伸びた。

 2019年上半期は山西・陝西・内蒙古など原炭生産区の質の高い生産能力の増産が速やかに進んだことで、中国の原炭生産量は前年同期に比べ2.6%増加した。伸び率は第1四半期より2.2ポイント上昇した。原油生産は回復し、伸び率は0.2ポイント上昇して0.8%になった。天然ガス生産量の伸び率は0.9ポイント上昇して10.3%。特に非在来型天然ガスの生産が急増、伸び率は20.5%に上り、天然ガス生産量の伸びを10.3%牽引した。発電電力量の伸び率は0.9ポイント下がって3.3%。電源構造の最適化が引き続き進み、水力発電、原子力発電、風力発電及び太陽エネルギーが総発電電力量に占める比率は27.3%になり、前年同期を2.1ポイント上回った。

 税関総署の統計速報によると、2019年上半期に原炭、原油及び天然ガスの輸入量は引き続き急速な増加を持続した。原炭輸入量は1.5億トン、前年同期比5.8%増、原油輸入は2.4億トン、8.8%増、天然ガス輸入は4,692万トン、11.6%増。

 エネルギー消費は安定的に増加し、構造の最適化がさらに進んだ。

 2019年上半期のエネルギー消費総量は前年同期比3.4%の増加になり、伸び率は第1四半期に比べ0.1ポイント下がった。エネルギー消費総量の中で天然ガス、水力発電、原子力発電、風力発電などクリーン・エネルギーが占める比率は前年同期に比べ1.6ポイント上昇し、一方、石炭消費の占める比率は2.1ポイント下がった。

 省エネは着実に推進された。

 2019年上半期の単位GDP当たりエネルギー消費は前年同期に比べ2.7%下がった。うち一定規模以上の工業企業の付加価値額当たりのエネルギー消費は3.1%下がった。

 (中国能源網 7月19日)