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中国
【石油・天然ガス】

中国が2019年7月にイランから100万B/D近くの原油を輸入 (19/08/29)
2019/8/29
中国【石油・天然ガス】

 中国の税関当局は中国が2019年7月に926,119B/Dのイラン原油を輸入したと発表した。これまでのイランの7月期の原油輸出予想値の信頼度を破壊するものになる。

 7月末にロイターは海運データと業界関係者の話から、7月のイラン原油の輸出量は10万B/Dに下がったと報道していた。

 米国国務省のイラン担当特別代表ブライアン・フック氏も7月のイラン原油の出量は10万B/D以下に下がったと表明した。しかし、S&P Global Plattsはイランの輸出量を45万B/Dと推定した。また、TankerTrackers.comは7月の輸出量を70万B/Dとしていた。

 一方、米中貿易戦争にも関わらず、中国の7月期の米国原油輸入量は前年同月比45%増加して、362,364B/Dとなった。その結果、米国は中国の原油輸入先第8位となった。

 中国政府は9月に米国の中国に対する輸入関税に新たな対応措置を取ると表明しており、米国産原油に対する5%の関税も引き上げられる公算であるが、しかしながら、中国の製油企業はすでに米国産原油の精製拡大を試み始めている。報道によると、中国石油化工集団(SINOPEC)は政府に米国産原油の関税免除を要求した。同社の9月と10月の米国からの石油輸入量は800万バレルに達する見通しであるが、関税によって価格は1バレルにつき約3ドル上昇するからである。

 対中石油輸出国ではサウジアラビアが圧倒しており、7月の輸出量は116%近く増加して165万B/Dに達した。第2位はロシア、第3位はイラクである。

 (中国能源網 8月29日)