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【新エネルギー】

天津市が3か所の水素エネルギー実証実験区を建設へ (19/08/30)
2019/8/30
中国【新エネルギー】

 天津市は「天津市水素エネルギー産業発展行動方案(2019〜2022)」を公布した。2022年には3ヵ所の水素エネルギー応用実証実験区を建設して、中国をリードし国際的にも影響力を備える水素エネルギー産業の要地を形成し、もって市全体のエネルギー構造と産業構造の最適化とグレードアップをサポートする。

 方案によると、天津市は次のような施策を進める。

  • 燃料電池及びキーパーツの産業化を重点的に推進し、自動車生産企業が燃料電池車の試作車開発と量産化を展開するよう導く。
  • 産業基盤と普及に対する高い積極性を有する重点地域で3ヵ所の水素エネルギー応用実証実験区を建設する。交通分野に重点を置いて、燃料電池トラックやフォークリフトの普及を進めるとともに、商業化水素サービスステーションを建設して、水素ガスの安定供給を確保する。実験バス路線を選定して、燃料電池バスの普及を進める。
  • 各区も水素サービスステーションの建設を推進する。水素サービスステーションをガソリンスタンド、充電ステーションに併設するよう奨励し、資源の集約的利用を高める。
  • 公用車の更新に際して燃料電池車を優先する。
  • 臨時的な燃料電池バス実証運行路線の計画を進めるとともに、小規模燃料電池乗用車実証運行を推進する。
  • 2022年までに水素ガスの調製と貯蔵、コアテクノロジーの開発、燃料電池車の開発生産、実証応用や付帯サービスで一群の企業を育成する。また、キーパーツ、パワーシステムインテグレーション、検査計測といった分野で国際競争力を備える若干のリーディングカンパニーを育成して、水素エネルギー全産業チェーンが発展する構造を基本的に形成する。

 (中国能源網 8月30日)