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【石油・天然ガス】

中露天然ガスPL東線が間もなく開通 プーチンは別の中露PLも日程へ (19/10/10)
2019/10/10
中国【石油・天然ガス】

 9月9日、ロシアのプーチン大統領はロシア国営天然ガス会社Gazpromのミレル社長と会見し、ロシアからモンゴル国を通過して中国へ天然ガスを輸出する可能性について検討するよう委託した。

 このパイプラインこそが長らく放置されていた中露パイプライン西線である。クレムリン報道課によると、プーチンはイルクーツク州、クラスノヤルスク地方及びヤマル地区の天然ガス埋蔵量を明確に集計して「西線」へどのくらいの量の天然ガスを供給できるか確定しなければならないと提案した。

 「そのルートは極めて複雑であることは分かっているが、基本的な研究から実現の可能性が極めて高いことが明らかになっている。中国側の協力パートナーもそうする方向に傾いている。この問題について研究した上で報告して貰いたい」とプーチンはミレルに述べた。

 モンゴルはこれまで自国領土をロシア天然ガスが中国に向かう通過地にしたいとの意向を度々表明してきた。2018年6月には、プーチンもこの主張に対する支持を表明した。

 ミレル社長はプーチンとの会談において、12月1日に中露天然ガスパイプライン東線が正式に開通することに言及した。

 Gazpromはもともと12月20日に中国への天然ガス供給を開始する計画であったが、予定より20日前倒しした。2014年5月、中国とロシアの企業は30年間にわたる東線経由の対中天然ガス供給契約に調印した。このパイプラインは東シベリアのガス田から中国東北部の国境に伸びており、年間供給量は380億m3、2020年から30年間、ロシアから中国市場へ1兆m3の天然ガスを供給することになる。

 ミレル社長は、中国の天然ガス市場は「世界で最も活力があり、成長が最も速い市場だ」と強調した。

 (中国能源網 10月10日)