1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

中国とドイツが電気自動車をめぐる継続協力で共同意向声明に調印 (19/10/17)
2019/10/17
中国【新エネルギー】

 10月15日、中国の王志剛科学技術部部長とドイツ連邦アンドレアス・ショイアー交通・デジタルインフラ相はベルリンで会談し、双方の協力パートナーシップをさらに深化、継続することで合意するとともに、電気自動車分野の継続協力に関して共同意向声明に調印した。中独双方はピュアEVと水素燃料電池車(インフラ建設も含む)の持続可能な発展を引き続き前向きに促進する。

 中独両国は電気自動車をめぐってこれまで良好な協力を続けてきた。中国科学技術部とドイツ交通省は2011年に協力覚書に調印し、2014年には共同意向声明に調印、こうした枠組みの下で4組の都市(深圳−ハンブルグ・大連−ブレーメン・武漢−ラインルール・上海−シュトゥットガルトとハノーバー)を選定して実証事業を展開するとともに、非実体協力プラットフォームとして「中独電気自動車イノベーション支援センター(SGEC)」を設けた。

 中独双方は今後、電気自動車の実証を展開するとともに、電気自動車の市場応用規模をさらに広げる。既存のSGECの枠組の下で、協力パートナーシップを深め、協力事業を広げる。対象には燃料電池と水素技術、車載電池、電気自動車と燃料電池車のインフラ、ビジネスモデル、規格と標準の研究、水素エネルギーの供給及び国際規格、法則、標準等をめぐる問題などが含まれる。また、両国政府からの関連インフラへの資金援助や建設などで交流を強化する。

 具体的な協力としては、電気自動車が再生可能エネルギー及び水素エネルギーを直接使用する可能性、路線バス、貨物輸送、商業輸送、都市物流や特殊輸送等の分野での電気化、燃料電池車の市場参入を支援する戦略、特に動力システムのコスト引き下げの道筋の研究、水素エネルギーと燃料電池の一体化応用を行う都市間の交流推進等が挙げられる。

 双方はさらに共同指導委員会を設け、SGECの枠組の下での互恵的活動を支援、監督する。中国汽車技術センター(CATARC)とドイツ国立水素エネルギー・燃料電池技術機構(NOW)が協力事業を実施する牽引車となる。事業の実施と研究成果の実用化を支援するため、両国の企業が共同で参加する協力事業を前向きに推進する。

 (中国能源網 10月17日)