1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

シノペックが上海で2軒の石油水素複合サービスステーションを操業 (19/11/19)
2019/11/19
中国【新エネルギー】

 2019年に入ってから、中国の中央政府と地方政府は相次いで水素エネルギー関連政策を公布している。9月には中国共産党中央と国務院が「交通強国建設綱要」を公布し、「水素補給施設の建設を強化する」ことに言及した。

 中国石油化工集団(SINOPEC)は西上海と安智の石油水素複合サービスステーション2軒を建設し、11月18日には竣工式を執り行った。シノペックの2軒の石油水素複合サービスステーションは上海で初めて石油と水素の補給サービスを行う総合機能ステーションになり、シノペックとフランスのエア・リキード社が中国で水素エネルギーの発展を進める最初の事業でもある。

 11月初めにシノペックとエア・リキード社は協力覚書に調印し、水素エネルギー分野で協力を強化する方向で検討を進めることにした。シノペックは水素エネルギー企業を設立して、水素エネルギー技術の研究開発やインフラネットワークの建設に注力する。世界先端の水素エネルギー企業を戦略投資家として引き入れて、水素エネルギー産業チェーンと水素エネルギー経済エコシステムを共同で創出する。エア・リキード社は協力覚書に基いてシノペックの水素エネルギー企業へ出資する。両社は共同で中国において水素エネルギーと燃料電池車の総合ソリューションの普及と応用を進める。

 シノペックは年間300万m3以上の水素ガスを生産するとともに、3万軒以上のサービスステーションを擁しており、水素エネルギー産業部署においても生来の優位を備えている。

 シノペックとエア・リキード社はすでに工業用ガスの合弁公司を3社設けている。今回の協力は、水素ガスの製造、貯蔵、輸送、補給の全産業チェーンにおけるエア・リキード社の専門ノウハウを発揮する形で、中国の水素エネルギーの発展と燃料電池の発展に向けて、競争力のある水素ガス供給案になる。

 業界筋の見方によると、シノペックのエネルギー革命や戦略的新興産業の部署において水素エネルギーは重要な方向性になる。

 (中国経済網 11月19日)