11月25日にBloomberg NEF(BNEF)が発表したレポートによると、中国の投資の伸びが鈍化したことを受けて、2018年は発展途上国の風力発電、ソーラー及びその他のクリーン・エネルギーの新規投資は大幅に減少した。
世界最大のクリーン・エネルギー生産国であり消費市場である中国の2018年の風力発電、ソーラー及びその他の再生可能エネルギー(大型水力発電を除く)の新規事業投資は860億ドル、前年比30%近くの減少になった。
BNEFによると、新興経済体の投資額の絶対値が減少した重要な要因は、ソーラーと風力発電コストの低下にある。
水電水利規画設計総院の統計によると、2018年の中国の陸上風力発電事業の平均建造価格は約7,100元/kWであり、2014年の8,619元/kWに比べ18%下がった。太陽光発電の2018年の平均建造価格は約5,500元/kW、前年比15%下がった。
国家統計局の統計によると、2018年の中国の新規系統連系風力発電設備は2,059万kW、前年比37%の増加になった。また、太陽光発電の新規設備は4,426万kWで、2017年に次ぐ史上2番目の規模になった。中国の風力発電と太陽光発電産業は相次いで価格競争時代に入っている。
BNEFによると、クリーン・エネルギー投資額が減少したのは中国だけではない。
新興国市場の2018年のクリーン・エネルギー総投資は1,330億ドルに下がり、前年比21.3%の減少になった。うちインドのクリーン・エネルギー事業が獲得した資金は前年に比べ24億ドル下がり、ブラジルは27億ドル下がった。
BNEFのEthan Zindler米州主任は「発展途上国は石炭火力発電からクリーン・エネルギーへの過渡期にあるが、巨大タンカーが向きを変えるのと同様に時間がかかる」と述べた。
BNEFが104の新興国市場に対して行ったリサーチによると、2018年に新規建設されたクリーン・エネルギー発電事業は前年並みであったが、石炭火力の発電電力量は過去最高を記録した。
2018年の発展途上国の石炭火力発電電力量と消費量は6,900TWh、前年比約7.8%増になった。104の新興国市場の総発電電力量の中で石炭火力発電は47%を占めた。
もっとも、発展途上国の石炭火力発電新規設備容量の伸びはすでに鈍化している。2018年の発展途上国の新規石炭火力発電所の規模は10年来で最も低い水準になった。2015年にピークの84GWに達したが、2018年にはその半分以下の39GWに下がった。うち中国の減少量が3分の2を占めた。
BNEFのレポートによると、中国以外の新興国市場の2018年のクリーン・エネルギー新規設備規模は全体で21%増加し、2017年の30GWから36GWに増え、過去最高となった。これは2015年の新規クリーン・エネルギー設備の2倍であり、2013年の3倍に当たる。
(界面新聞 11月26日)
11月25日にBloomberg NEF(BNEF)が発表したレポートによると、中国の投資の伸びが鈍化したことを受けて、2018年は発展途上国の風力発電、ソーラー及びその他のクリーン・エネルギーの新規投資は大幅に減少した。
世界最大のクリーン・エネルギー生産国であり消費市場である中国の2018年の風力発電、ソーラー及びその他の再生可能エネルギー(大型水力発電を除く)の新規事業投資は860億ドル、前年比30%近くの減少になった。
BNEFによると、新興経済体の投資額の絶対値が減少した重要な要因は、ソーラーと風力発電コストの低下にある。
水電水利規画設計総院の統計によると、2018年の中国の陸上風力発電事業の平均建造価格は約7,100元/kWであり、2014年の8,619元/kWに比べ18%下がった。太陽光発電の2018年の平均建造価格は約5,500元/kW、前年比15%下がった。
国家統計局の統計によると、2018年の中国の新規系統連系風力発電設備は2,059万kW、前年比37%の増加になった。また、太陽光発電の新規設備は4,426万kWで、2017年に次ぐ史上2番目の規模になった。中国の風力発電と太陽光発電産業は相次いで価格競争時代に入っている。
BNEFによると、クリーン・エネルギー投資額が減少したのは中国だけではない。
新興国市場の2018年のクリーン・エネルギー総投資は1,330億ドルに下がり、前年比21.3%の減少になった。うちインドのクリーン・エネルギー事業が獲得した資金は前年に比べ24億ドル下がり、ブラジルは27億ドル下がった。
BNEFのEthan Zindler米州主任は「発展途上国は石炭火力発電からクリーン・エネルギーへの過渡期にあるが、巨大タンカーが向きを変えるのと同様に時間がかかる」と述べた。
BNEFが104の新興国市場に対して行ったリサーチによると、2018年に新規建設されたクリーン・エネルギー発電事業は前年並みであったが、石炭火力の発電電力量は過去最高を記録した。
2018年の発展途上国の石炭火力発電電力量と消費量は6,900TWh、前年比約7.8%増になった。104の新興国市場の総発電電力量の中で石炭火力発電は47%を占めた。
もっとも、発展途上国の石炭火力発電新規設備容量の伸びはすでに鈍化している。2018年の発展途上国の新規石炭火力発電所の規模は10年来で最も低い水準になった。2015年にピークの84GWに達したが、2018年にはその半分以下の39GWに下がった。うち中国の減少量が3分の2を占めた。
BNEFのレポートによると、中国以外の新興国市場の2018年のクリーン・エネルギー新規設備規模は全体で21%増加し、2017年の30GWから36GWに増え、過去最高となった。これは2015年の新規クリーン・エネルギー設備の2倍であり、2013年の3倍に当たる。
(界面新聞 11月26日)