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【石油・天然ガス】

中露天然ガスPL東線が稼動 ロシア産天然ガスが正式に中国へ (19/12/02)
2019/12/2
中国【石油・天然ガス】

 新華社12月2日ハルビン電によると、2日午後、ロシアからの天然ガスが中露天然ガスパイプライン東線を通って正式に中国に入った。

 中露天然ガスパイプライン東線は黒龍江省黒河市から中国に入る。9つの省・自治区・直轄市を経由して終点の上海市まで全長5,111キロ。うち新規建設のパイプラインは3,371キロ、既存のパイプラインの利用は1,740キロ。

 当初は年間50億m3の天然ガスを供給し、2023年に全線稼動すると供給量は年間380億m3になる。

 中露天然ガスパイプライン東線は中露エネルギー協力の象徴的事業であり、「中露協力の世紀のプロジェクト」と称される。中国東北側からの初のクロスボーダー陸上天然ガス戦略ルートになる。天然ガスは東北、環渤海及び長江デルタなど複数の地区に運ばれる。

 このパイプラインの建設により、中国とロシアの双方に恩恵が及ぶ。中国は天然ガス供給の多元化と安定化を実現し、エネルギー消費構造の最適化や大気汚染の緩和に効果を発揮する。一方、ロシアはエネルギー輸出の「東進」を助けられ、より広大なマーケットビジョンを描くことが出来る。ロシア極東地区のインフラ建設の加速や雇用創出にとってもまたとないチャンスである。

 中露天然ガスパイプライン東線の稼動は中露エネルギー協力の重要な段階的成果であり、さらに言えば、新たな協力のスタートでもある。今や中露の上層部は度重なる会談を経て、石油・天然ガス、電力、石炭、原子力発電、再生可能エネルギーといった分野で上流・中流・下流の全方位的な一体化協力を実現している。

 (新華網 12月2日)