界面新聞が12月10日に国家企業信用情報公示システムを調べたところ、新たに発足した国家石油天然気管網集団有限公司（以下、国家油気管網公司）の登記資本金は200億元であることが分かった。今のところ国有資産監督管理委員会が株式の100％を保有している。法定代表人・董事長（会長）は張偉氏で、氏は現在中国石油天然ガス集団(CNPC)総経理（社長）を務めている。

　国家油気管網公司の経営範囲は、パイプライン輸送サービス、倉庫サービス、装備の輸入及び技術の輸出入。所在地は北京市朝陽区土城路5号A座6層08-10室。

　国有資産監督管理委員会のオフィシャルサイトによると、国家油気管網公司は同委員会所轄の中央企業リストの中で第13位に位置する。

　国家油気管網公司の設立により、中国の石油・天然ガス体制改革は重要な一歩を踏み出した。

　国家発展改革委員会価格監測センター研究員の劉満平氏によると、中国石油御三家の資産の国家油気管網公司への編入に伴って、国有資産監督管理委員会が保有する国家油気管網公司の株式の割合も徐々に下がることになる。

　国務院発展研究センター資源環境政策研究所の郭焦鋒研究員も同じような見方を取り、「株式の多元化は改革の既定の方向だ。国家油気管網公司の企業経営が徐々に成熟すると、民間資本や外国資本などが入って来る」と述べた。

　郭焦鋒氏によると、国家油気管網公司が設立後に最優先で解決すべき問題は資産再編であり、次いで運営規則の制定である。

　石油御三家の資産移転と評価作業は複雑なものになり、その境界線についてはなお討議中である。業界関係者によると、国家油気管網公司に編入される資産は5,000億元超になるだろう。

　また、国家油気管網公司が制定すべき運営規則は、パイプライン投資建設規則、パイプラインタリフの算定、容量の分配、取引規則、情報開示、ガス参入の品質規則、技術規格、産業標準など多岐にわたる。

　（界面新聞 12月10日）