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中国石油経済技術研究院(CNPC ETRI)が国際エネルギー機関(IEA)と共同で開催した「天然ガス市場動向と安全供給」報告会によると、環境保護政策に牽引される形で、石炭から天然ガスへの転換と再生可能エネルギーとの協調的な発展が中国の天然ガス発電の着実な発展にとって主要な原動力になり、2035年には中国の発電用天然ガス消費量は1,700億m3、ガス発電設備容量は2.4億kWに達する。天然ガス発電は天然ガス需要が最も大きいセクターになり、天然ガスの市場化プロセスの推進とクリーン発電の比率上昇に伴って、天然ガス発電のネックは大幅に改善されることになる。
中国石油経済技術研究院の天然ガス市場専門家である樊慧氏の分析によると、過去10年間において中国の天然ガス発電設備と発電電力量はいずれも着実に増加し、設備の年平均伸び率は15%、発電電力量は14%になる。中でも設備の伸び率は同じ時期の中国の総電力設備の伸び率を7ポイント上回っている。しかしながら、中国の電力供給構造に占める天然ガス発電のシェアと天然ガス消費に占める発電用ガスのシェアは世界平均水準に比べると著しく低い。2018年の中国の電力供給に占める天然ガス発電のシェアはわずか3.2%であり、世界平均の23%をはるかに下回る。
樊慧氏の分析によると、中国の天然ガス発電は目下次のような重要な機会に遭遇している。
もっとも、天然ガス発電は次のような課題も無視できない。
しかしながら、樊慧氏は次のように指摘する。中国の天然ガス供給保障能力のさらなる向上と「再電気化」(新エネルギーの大規模な開発利用と電気エネルギーの化石エネルギーからクリーン・エネルギーへの転換を意味する)プロセスの持続的な推進に伴って、クリーン・エネルギーは徐々に電力供給の主体になる。天然ガス発電の発展にとって経済性は最も大きな課題であるが、ポジティブな要素が顕現しつつある。国際天然ガス市場の需給は緩み、天然ガス輸入価格は相対的に低くなっている。中国の天然ガスの市場化に向けた改革は加速し、供給主体の多元化や新たなビジネスモデルによって天然ガス価格の市場化が促進される。天然ガス発電には有望な発展ビジョンが備わっている。
(中国能源報 12月25日)