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【エネルギー全般・政治経済】

中国が22分野で外資の市場参入を緩和 (18/06/28)
2018/6/28
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国は7月28日から、銀行、証券、自動車製造、電力グリッドの建設、鉄道幹線網の建設、サービスステーションチェーン店の建設等に対する外資の参入制限を撤廃する。商務部は6月28日、《外国投資参入特別管理措置(ネガティブリスト)2018年版》を公示し、22分野を対象に新たな開放措置を発表した。

 この2018年版ネガティブリストは《外国投資産業指導リスト(2017年改訂版)》の中で外国投資ネガティブリストを改訂したものである。ネガティブリストは63項目から48項目に減り、一連の重大な開放措置が打ち出された。

 サービス業の大幅な開放拡大

 金融分野:銀行業の外資持ち株比率に対する制限を撤廃。証券公司、基金管理公司、先物公司、生命保険公司の外資持ち株比率を51%に緩和。2021年には金融分野の全ての外資持ち株制限を撤廃。

 インフラ分野:鉄道基幹路線網と電力グリッドの外資規制を撤廃。

 交通運輸分野:鉄道旅客輸送公司、国際海運、国際船舶代理の外資規制を撤廃。

 商業・貿易・流通分野:サービスステーション、食糧買取・卸売の外資規制を撤廃。

 文化分野:インターネット接続サービスの営業禁止地点の規定を撤廃。

 製造業を基本的に開放

 自動車産業:専用車、新エネ車の外資持ち株比率制限を撤廃。2020年には商用車の外資持ち株比率制限を撤廃。2022年には乗用車の外資持ち株比率制限及び合弁企業を2社までとする制限を撤廃。

 船舶産業:設計、製造、修理の各プロセスも含め外資規制を撤廃。

 航空機産業:幹線航空機、リージョナル機、ジェネラルアビエーション機、ヘリコプター、無人機、飛行船など各種機種も含め、外資規制を撤廃

 農業及びエネルギー・資源分野の参入を緩和

 農業分野:小麦、トウモロコシ以外の農作物種子生産の外資規制を撤廃

 エネルギー分野:希少石炭類の外資規制を撤廃

 資源分野:グラファイトの採掘、レアアースの精錬分離、タングステンの精錬に対する外資規制を撤廃。

 (新華社 6月28日)