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中国
【石炭】

2018年上半期の中国の原炭生産量は16.97億トン 前年同期比3.9%増 (18/07/17)
2018/7/17
中国【石炭】

 7月16日の国家統計局の発表によると、2018年1〜6月の中国の原炭生産量は16億9,659万トン、前年同期比3.9%の増加になった。

 煤炭科学研究総院が発表した《石炭産業の供給側構造改革の継続深化》によると、脱生産能力の徹底に伴って石炭産業の構造調整は著しい成果を上げ、産業集中度は大幅に向上した。全国の炭鉱総数は2015年の約10,800ヵ所から2017年には7,000ヵ所前後に減少した。

 煤炭科学研究総院煤炭戦略計画研究院の呉立新副院長は次のように指摘する。南方地区の石炭生産の比率が持続的に下がり、湖北、江西、重慶等は徐々に石炭生産から撤退することになる。このことは、中国の石炭生産が、資源賦存条件に優れ、採掘コストが低く、安全性の高い山西・陝西・内蒙古等の地区に集中することを意味する。2017年の全国総生産量の中で大型石炭基地の生産量の比率は94.3%になり、前年比0.6ポイント上昇した。年産120万トン以上の大型現代化炭鉱は1,200ヵ所余りに達し、その生産量は全国の75%以上を占めている。

 今年も全国で老朽化生産能力と無効率生産能力の退出が引く続き進められ、特にキョンシー企業(すでに死んでいるのになお活動している企業)や、国家級自然保護区、景観地区に重なる炭鉱に重点を置いて退出を進め、また、年産30万トン以下の炭鉱の退出を整然と進める。一方、先進的生産能力の増産を進め、質の低い生産能力の退出を進めることで、先進的生産能力の比率を高める。

 発展改革委員会によると、重点産炭地区及び重点石炭企業については安全確保を前提に生産能力の稼動率を高め、生産量の増加に努める。特に山西・陝西・内蒙古等の地区は1日30万トン以上の増産を目指す。また、生産能力置換枠取引など優遇政策を完備、実施し、優良生産能力が速やかに増産を進めるよう奨励し、優良生産能力1億トンの増加を整然と進める。

 (中国能源網 7月17日)