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【新エネルギー】

中国とカナダが全固体リチウム電池で技術協力協定に調印 (18/01/23)
2018/1/23
中国【新エネルギー】

 長春勁能科技集団とカナダのイドロ・ケベック(HQ)は1月22日、北京でケベック州首相と駐中国カナダ大使の立会の下で、全固体リチウム電池技術協力協定に調印した。

 イドロ・ケベックは世界をリードする全固体リチウム電池の特許技術を有しており、電気自動車への大規模産業化応用に成功している。全固体リチウム電池は高い安全性、幅広い温度域、高いエネルギー密度等の長所を備え、次世代リチウム電池の発展方向として国際的にも認められている。米国、カナダ、日本、韓国や中国が全固体リチウム電池の開発で競争を展開しており、とりわけカナダは真っ先に産業化を実現している。

 今回導入する「リン酸鉄リチウム全固体電池」はエネルギー密度250wh/kg、循環寿命2,000回に達し、エネルギー密度は既存のリン酸鉄リチウム液体電池の2倍に上る。高度の安全性を備え、ピュアEV乗用車の航続距離は600キロになる。当該技術の導入によって中国の新エネ車の高速発展が推進されるに違いない。

 長春勁能科技集団が東北師範大学車載電池国家地方聯合実験室及びカナダ、フランスの科学者と共同で設立した全固体リチウム電池研究院はすでに第三世代全固体電池の研究開発で実質的な打開を遂げており、常温・耐高温・耐高電圧のポリマー全固体電解質を開発した。

 この技術をカナダの産業化能力及びノウハウと結びつけることによって、将来的に350 wh/kgの三元系全固体リチウム電池を実現することになる。中国はもともと10年以内に全固体電池技術の産業化を実現する計画であったが、今回の協力によって中国の全固体リチウム電池の産業化プロセスは最大限に促進されるだろう。

 (中国蓄エネルギー網 1月23日)